封神演義のミュージカル(目覚めの刻)を見てきました(その1)

2019年1月23日水曜日

m1_封神ミュージカル

封神演義のミュージカルを見てきました。
2.5次元は初、ミュージカルも演劇も初心者な原作漫画ファンの感想です。



原作1~6巻の内容を3時間弱にまとめあげ、かつフジリューテイストを一部感じさせつつ更にエンタメとして面白くて大満足でした。

しかしミュージカルなのに歌唱力がいまいちだったのは残念。歌詞を聞き取りにくいし音程微妙な場面もあって惜しい。妲己と聞仲はすごく上手でした。 妲己ちゃんの1コマだけのあの歌がダンスつきで見られてしあわせ。


役者さんは皆だいたいイメージ通りで再現度かなり高かったです。

特に良かったのは太公望。
ちゃんと策士だしギャグもシリアスもいい感じ。
セクシーふくらはぎ攻撃をやり返す時のキレっぷりは最高でした。
「さっさと妲己を倒して架空の街ギロッポンへ打ち上げに行くのだ!」等メタ発言ちょくちょくするのも好き。


最初は役者さんが二次元キャラやるのってどうかなと思ってましたが、舞台が進むにつれてどのキャラも自然に見えてきて、しまいには太公望のニョホホホが違和感なく見れました。

舞台マジックですかね。今でも正直写真で見ると、うーんちょっと苦手だなー皆キラキラしてるなーと思ってしまうのですが(すみません)、舞台で動いてしゃべってるとあまり気にならなかったです。
というか色々見所ありすぎて気にしてる暇もない。

楊ゼンが仙界伝アニメそっくりの美声だったり、そんな美声楊ゼンが妲己ちゃんと声ハモリで「~ですわんv」とか言ったり、天化が腹筋はもちろん立ってる姿勢までも原作そのまんまだったり、申公豹が石琵琶ギターかき鳴らしてすっごい楽しそうだったり、武吉がスラムダンクネタを言ってたり

書ききれないほど色々細かいところが楽しかった…。



それと舞台ならではの表現で興味深かったことを。

役者さんの他に8人くらいの黒子みたいな人達(アンサンブルというらしい)がいまして、彼らがまたよかった。

その場面場面に応じて、ある時はちょっとした役( 妲己の部下関所の兵士かし黄氏周公旦など)を演じる役者。ある時は役者が歌っている時のバックダンサー。ある時は宝貝の効果を手に持った布やライトで表現する。全編にわたって大活躍されてました。動きもキレイ。

舞台だとこういうことができるんだ~と、話を楽しむのと併せて舞台表現が面白くて、目があと3個くらい欲しかったです。
舞台右側で釣れますか?のシーンやってると同時に舞台左手から申公豹がチラッと匍匐前進で覗いてたりするし。



長々書きましたがとにかく良かった。

こんなに原作リスペクトかつ楽しいミュージカルを作ってくださり、どうもありがとうございました。
時間かかっても待ちますので、ぜひこのクオリティで趙公明編もよろしくお願いします。